太鼓台乗って体感 新居浜商高生が観覧ツアー初企画
新居浜太鼓祭りに合わせ、新居浜商業高校(愛媛県新居浜市瀬戸町)の生徒が地元太鼓台の協力を得て「観覧ツアー」を企画し、市外在住者を対象に参加者を募っている。祭り中日の17日に開催し、太鼓台のやぐらの中に入ったり、間近で記念撮影したりと一般観光客にはできない体験で、祭りの歴史や文化を身近に感じてもらおうという初の試みだ。
昨年度から同校3年生が太鼓祭りをテーマに取り組んでいる研究授業の一環。松木坂井太鼓台の協力を得て、商業科と情報ビジネス科の18人が6月から準備してきた。
ツアーのテーマは「見て、触れて、楽しんで」。参加者は午前8時に集合し、太鼓台の運行に一部随行。山根グラウンド(角野新田町3丁目)で行われる祭りのハイライト「上部地区統一寄せ」をガイド付きで観覧できる。太鼓台の仕組みや見どころを解説する講座も用意した。
開催を前に、9月30日には同市坂井町3丁目の松木坂井自治会館で、情報ビジネス科の水沼華乃さん(18)と岡田桃香さん(17)、商業科の林康生君(18)が太鼓台を運営する地元の自治会役員らと打ち合わせした。
生徒が「お客さんに太鼓をたたく体験をしてもらいたい」「太鼓台の重(じゅう=最上部)に上れないか」と要望すると、自治会役員らは快諾し「法被を着てもらうと、より親近感を持ってもらえるのでは」とアドバイス。吹上忠会長(65)は「高校生らしい面白いアイデア。協力は惜しまない」と歓迎。水沼さんは「来年も来たいと思ってもらえるような楽しいツアーにしたい」と意気込んでいる。
参加無料。市外在住者に限る。定員30人で応募多数の場合は抽選。9日までに住所、氏名、年齢、電話番号を記入し、ファクスで新居浜商業高校ツアー宛てに申し込む。ファクス番号は0897(40)3383。