アフリカ・モザンビークのベルミロ・ジョゼ・マラテ駐日大使夫妻が来県し、5日、同国と交流を続けている愛媛県松山市清水町3丁目の清水小学校を訪問。6年生の授業を見学し、児童73人と触れ合った。
 マラテ大使は今月中旬に離任し帰国するのを前に、市民レベルで交流がある愛媛を訪れ、3日から5日まで滞在した。
 清水小は2007年から、モザンビークに机や椅子を寄贈したり、絵手紙を送ったりしてきた。15年度はNPO法人えひめグローバルネットワーク(松山市)や愛媛大などと連携した「持続可能な開発のための教育(ESD)」の一環で取り組んでいる。
 拍手で迎えられたマラテ大使夫妻は、愛媛大で学ぶモザンビークの留学生が、自国の文化や生活を紹介する授業を見学した。親しい間柄で3回手を握るあいさつの仕方を、夫妻も児童相手に実演。最初は緊張気味だった児童たちにも笑顔が広がった。
 「これまでの愛媛からの支援でうれしかったことは」という児童の質問に対して、マラテ大使は「自転車が喜ばれている」と答え、感謝の気持ちを伝えた。
 授業の最後に大使は「これからもモザンビークのことを学び続けてほしい」と呼び掛けた