児童虐待やドメスティックバイオレンス(DV)などへの迅速対応や被害者保護に警察、行政、民間団体が連携して取り組む「新居浜地区人身安全関連事案連絡協議会」が5日、発足した。新居浜署によると、幅広い虐待事案に対応する連携組織の設置は愛媛県内初。
 伊予市で2014年に起きた少女集団暴行死事件をはじめ、新居浜市内で頻発しているDV事案などを受けて設立。メンバーは、新居浜署をはじめ、新居浜市の消防本部や福祉担当課、県東予子ども・女性支援センター(旧・児童相談所)など公的機関に加え、DV被害者を支援しているNPO法人「新居浜ほっとねっと」、市の障害者虐待相談窓口の委託を受けている障害者福祉施設「まさき育成園」の代表など23人。
 児童虐待▽DV・ストーカー▽高齢者虐待▽障害者虐待▽行方不明者―の5分科会を設置。分科会ごとに各機関が積極的に情報を共有し、重大事件になる前に効果的対策を講じる。夜間・休日にも対処できるよう緊急連絡体制を構築。事件が発生した場合には連携して事情を聴取する。