愛媛県松山市の遺跡や歴史に関心を深めてもらおうと市考古館(南斎院町)が学校や公民館などで開いている出前講座が23日、通算1000回の節目を迎えた。同館は「1000回達成は全国的にも珍しく、今後も体験の機会を1回でも多く提供したい」と話している。
 講座は、小中学校の「総合的な学習の時間」開始を翌年度に控えた2001年度からスタート。地元の遺跡に関する講義や勾玉(まがたま)作り、火おこしなどの体験学習などの内容で、年間70~130回続けている。
 23日は味酒小(宮西2丁目)で実施。6年生約160人が、6月に作った土器や埴輪(はにわ)の野焼きをした。館のスタッフ8人の指導で、窯作りと火おこしに分かれて作業。窯は地面にもみ殻を敷いて、その上に土器を置く台を角材で作り、木材とワラで円すい形に囲み、粘土で固めて完成させた。