災害時に身を守る行動の大切さを学んでもらおうと、愛媛県松山市西垣生町の木の実幼稚園が9日、避難訓練を行い、園児約330人が垣生中学校までの約1キロを歩いて避難した。
 園は海から約300メートルの位置にあり、2012年から毎年、津波に備えた訓練を実施している。
 震度5強の地震で、津波警報が発令されたとの想定。園児は教員に続いて園を出発し、自主防災会や交通安全協会のメンバーのサポートも受けながら、約30分かけて中学校にたどり着いた。
 少しでも高所へ逃げる意識を高めるため、年少園児は中学校の4階へ避難。誘導役の2年生と手をつなぎ、「手すりを持って」などと声を掛けられながら移動した。