済美高校(愛媛県松山市湊町7丁目)美術科の生徒の作品を集めた「済美展2015」が、同市堀之内の県美術館南館で13日まで開かれている。卒業制作や全生徒が共同で仕上げたドローイングなど、多様な表現が訪れた人を楽しませている。
 131人の約240点を展示。日本画、洋画、デザインの専攻に応じた3年間の集大成や、デッサン、模写など日々の学びの成果が並ぶ。
 自画像を基にした絵画は、将来に向かう多感な年代の心象を映し出したような作品が多く、個性が表れている。共作のドローイングは、幅10メートル以上のパネルに岩絵の具や墨、コンテなど多様な画材で自由に筆を走らせた大作で一部を展示し、想像力を刺激する。
 済美幼稚園の作品展も同時開催し、生徒と園児が協力してにぎやかな街の風景を作り上げた立体作品や、発想豊かな絵など、色とりどりの世界が広がっている。