愛媛県今治市旭町1丁目の河野美術館で「暮らしのものづくり展」が開かれ、手間暇かけた世界に一つの作品が来場者を楽しませた。
市内のNPO法人「作業所こまどり」が初めて開催。こまどりに通う障害者7人や交流のある県内作家が制作した計約200点を展示即売した。
こまどりのコーナーには、今治産のヒノキで作った来年のえと「申(さる)」の置物や手織りのショールなどぬくもりある作品が並んだ。サクラやアカネなどで草木染した手紡ぎ糸で作られた洋服は優しい色合い。作家が手掛けた草木染タオルマフラーや羊毛フェルトの帽子などもあり、来場者は手に取ってじっくり肌触りやデザインを見て回っていた。