鹿野川ダム(愛媛県大洲市肱川町山鳥坂)改造事業で、洪水調節機能を高めるため建設していた「洪水吐(ばき)トンネル」(全長457メートル、内径11.5メートル)が12日貫通し、工事関係者や見学者ら53人がトンネル内で祝った。
 地質が想定より軟らかいなどの要素から作業効率が落ち、3年間工期が遅れたため、工事費も増額されている。トンネル工事費は当初の165億円から258億円に増加。ダム改造事業全体の総事業費は420億円から487億円に増えた。