瀬戸内海、知ってるかい 新居浜・県科博で企画展
瀬戸内海国立公園が2014年に指定80周年を迎えたことにちなみ、沿岸での人々の暮らしや環境問題を紹介する企画展「めぐみの海 瀬戸内海」が、新居浜市大生院の愛媛県総合科学博物館で開かれている。1月31日まで。
沿岸一帯の24万分の1の立体模型(縦0.9メートル、横2メートル、高さ1メートル)など約500点を展示。模型は、潮流で海底が削られてできるくぼ地「海釜(かいふ)」の分布や、四国山地の険しさが一目で分かる。
昭和30年代ごろまで主要産業の一つだった塩田は、写真や使用されていた機具を展示。生物標本のほか、縄文時代に釣りで使ったとされる土器や石器、今治市沖で引き揚げられたナウマンゾウの化石なども並び、来場者は紀元前の自然環境も想像しながら、じっくりと観賞していた。
館では1月24日午後2時から、大阪市立自然史博物館の波戸岡清峰主任学芸員が海洋調査の面白さなどを解説する講演会を開く。参加無料。