日赤愛媛県支部が県庁から松山市岩崎町2丁目に移転し29日、事務所の開所式があった。日赤の大塚義治副社長は「南海トラフ巨大地震などに備える上で心強い。県民が集う場として赤十字活動の拠点になるよう期待する」と呼び掛けた。
 新事務所は災害救護装備・救援物資保管倉庫の隣に増築。鉄骨3階建てで延べ床面積296平方メートル、事業費8959万円という。
 1階は赤十字の歴史などを紹介する広報プラザで、2階は会議室、3階が事務室。敷地には赤十字の創設者アンリー・デュナンにちなみシンボルとなった「糸杉」の苗を植えた。既存の倉庫は被災地で使用するテントや毛布、医療用品を保管している。