漁業が盛んな愛媛県八幡浜市の恒例行事「十日えびす」が17日、市水産物地方卸売市場(沖新田)であった。赤いふんどし姿の若者が海に飛び込んでえびす像を拾い上げ、1年間の豊漁と安全を願った。
午前7時からの神事の後、伝統の沖合底引き網漁(中型トロール漁)を市内で唯一操業している昭和水産(向灘)の「海幸丸」から約6メートル下の海にえびす像を投入。船員の藤島環さん(27)が追いかけるように海に飛び込むと、見守る市場関係者約150人から大きな歓声が起こった。
当時の気温は6.8度で、水温10.8度。初めて大役を務めた藤島さんは「最初は不安もあったが、すがすがしい気持ち。早く服が着たい」と話していた。