愛媛弁護士会と愛媛県社会福祉士会で組織し、高齢者虐待について関係機関に助言などを行う「県虐待対応専門職チーム」は17日までに、4月ごろから障害者虐待にも対応する方針を固めた。19日に松山市である県障害者虐待防止連携会議で自治体担当者などに説明する予定。
 社会福祉士会約20人と弁護士会約10人が登録しているチームは2009年7月に活動を開始。自治体などと契約を結び、虐待が発覚して関係機関から依頼があれば、メンバーを派遣している。現在、県内15市町が契約、ケース会議への出席や研修の講師などに年間数件ずつ依頼があるという。
 チームでは12年の障害者虐待防止法施行を受けて協議を開始。対象を高齢者に限定していた要綱を改定し、障害者などにも対応できるようにする。県によると、同法の理解が進んだこともあり、県内の障害者虐待認知件数は13年度23件、14年度48件と増えている。