愛媛県は15日、イノシシに遭遇した際の対処法などを解説した資料を作成したと発表した。県内ではイノシシに襲われたとみられる死者や負傷者が相次いでおり、春の新入学シーズンに合わせて子どもを含む住民らに注意喚起する狙いだ。
 県によると県内では2015年度(14日現在)、イノシシの出没を四国中央や松山など5市で7件確認。2月には八幡浜市の山中で農作業をしていた男性がイノシシとみられる動物に襲われて死亡した。新居浜、西条、八幡浜3市では6人がけがをしている。
 イノシシの出没は14年度は2市町で4件、13年度には4市町で10件(負傷者1人)を把握している。
 資料は一般向けと子ども向けの2種類を作成。イノシシに遭遇した際は「慌てず騒がず、イノシシを刺激しないでゆっくりとその場を離れる」とアドバイスしている。万が一、襲ってきても反撃せずに建物や車に避難したり、木に登るなど高い所に移動したりするよう呼び掛けている。
 資料は県ホームページからダウンロードできる。