春の味タケノコ豊作、収穫本番迎え初競り
春の味覚のタケノコが愛媛県内有数の産地、松山市湯山地区で収穫本番を迎えている。JA松山市が25日、松山市溝辺町に臨時市場を開設し、初競りがあった。表年の今年は豊作が予想され、昨年の3.5倍に当たる211トンの出荷を見込んでいる。
タケノコは粘土質の赤土が栽培に適しており、湯山地区産は軟らかく、えぐみが少ないのが特長。臨時市場は50年以上前から出荷シーズンだけ開かれている。
25日は農家23人が計812キロを出荷した。卸売会社担当者が独特な節回しで「さあ手出せー。これいくらぞー」と声を上げ、競りが開始。仲卸業者の買参人が指で価格を示し、気に入ったタケノコを手にしていった。最高値は1キロ当たり600円だった。4月中下旬に出荷最盛期を迎える。同JAは4月29日、松山市末町の「奥道後壱湯の守」で直売イベントを開く。