新居浜工業高校(新居浜市北新町)を今春卒業した2人が商品開発に協力した「にょきっと+環境ホルモン分解模擬実験」がこのほど、キノコ類栽培販売業の大愛(同市船木)から発売された。シイタケ栽培を楽しみ、菌床由来の酵素の脱色作用を見て学べる実験キット。2人は「中学生の夏休みの自由研究に最適」とアピールしている。
 2人は伊藤夢人さん(18)と由藤尚也さん(18)。ともに所属した環境化学部は2011年から、シイタケの廃菌床に残留する酵素を再利用した染料脱色の研究を続けてきた。
 伊藤さん、由藤さんは15年11月に大愛でインターンシップ(就業体験)した縁を生かして実験キット開発に着手。大愛が15年4月に発売したシイタケ栽培キットに、ビーカーや染料入り薬瓶など10種類の実験器具を追加した商品が完成した。
 シイタケ栽培後、使った菌床を細かく砕いて水を混ぜ、ろ過して成分抽出液を作製。染料を薄めた水溶液にスポイトで少しずつ入れると、脱色作用を確認できる仕組みだ。14ページの解説書も添えた。大愛のホームページを通じ、2月下旬から3500円(税別)で販売。