看護の道、最後の新入生 赤十字専門学校
2019年3月での閉校を予定している、3年制の松山赤十字看護専門学校(愛媛県松山市清水町3丁目、横田英介校長)で11日、最後の入学式があった。105回生となる32人が患者に寄り添う看護師を目指し、新たな一歩を踏み出した。
同校は日本赤十字社愛媛支部病院(現・松山赤十字病院)の開院に伴い、1913年に開校。今年3月までに卒業生3003人を県内医療機関などへ送り出してきた。医療の高度化に対応するため、地域の大学と連携して看護師を養成しようと、本年度の新入生を含む在校生の卒業で閉校を決めた。
式では在校生や教員が伝統の救護員制服を着て、新入生を歓迎。横田校長は「3年後に歴史を閉じるが、みんながそろって卒業し国家試験に合格してほしい」と激励した。新入生が「社会の変動に関心を持ち、人に対する優しさや行動力のある看護師になれるよう努力します」と誓詞を読み上げた。