熊本、大分両県を中心に震度6弱以上の地震が相次いでいるのを受け原子力規制委員会は18日、東京で臨時会合を開き、四国電力伊方原発(愛媛県伊方町)など九州や中四国に立地する4原発の状況を確認した。
 会合後に会見した田中俊一委員長は、再稼働に向けた使用前検査中の伊方3号機に関し、敷地前面の中央構造線断層帯での地震も十分検討して新規制基準の適合審査を終えていると述べ、事務方の原子力規制庁も使用前検査への支障は今のところないとした。
 田中委員長は、全国の原発で唯一稼働中の九州電力川内原発1、2号機(鹿児島県)について「安全上、問題があるとは判断していない」と話し、予防的に停止する可能性を否定した。