愛媛県愛南町は27日、南宇和郡医師会(伊藤孝徳会長、29人)、県薬剤師会宇和島支部(井上貴博支部長、90人)とそれぞれ、南海トラフ巨大地震などの大規模災害に備えた協定を結んだ。
 両組織の医療救護活動の司令塔役となる医療、薬事コーディネーターを町災害対策本部のメンバーに加えることで、負傷者の情報などを把握しやすくし、円滑な被災者支援につなげるのが狙い。
 協定では、両組織がそれぞれ、医療救護班の編成体制や活動指針などを盛り込んだ事前計画を策定すると明記。町が災害時に必要となる医薬品などを備蓄、調達することも盛り込んだ。
 同町蓮乗寺の町消防庁舎であった締結式には関係者9人が出席。清水雅文町長は「近い将来起きるとされる南海トラフ巨大地震で町は大きな被害が予想される。3者で連携を密にし町民を守っていきたい」と述べた。