29日から始まったゴールデンウイーク(GW)。平日に2日休めば最大10連休という曜日の並びだが、愛媛県内の旅行代理店によると人気は1~2泊の国内旅行で、今年も「安・近・短」が主流だ。ただ根強いファンの多い九州方面のツアーは熊本地震の影響でキャンセルや中止が続出。行き先は分散化の傾向にある。
 今も余震が続く熊本地方。「客足が戻るには、ある程度の時間が必要だろう」とする愛媛新聞旅行(松山市)はGW中を含め、6月いっぱいの九州方面のツアーを中止した。フジ・トラベル・サービス(同)は地震の発生以降、社全体で約5千万円分のキャンセルが発生。日本交通社(同)は三崎(伊方町)―佐賀関(大分市)を中心にフェリーのキャンセルが相次いでいるという。
 JTB中国四国松山店(松山市)では、この時期に桜が見ごろを迎える北海道の予約が昨年比約5割増で、同社は3月末に開業した北海道新幹線の影響が大きいとみている。愛媛新聞旅行は中国地方に季節の花を見に行くツアーなどが満席になっているという。