初夏の柔らかな日差しを受け、愛媛県西予市野村町大野ケ原にあるブナの原生林で若葉が輝く。20日は二十四節気の一つ「小満」。草木が茂り、地上に満ち始めるころとされる。
ブナ原生林が新緑の季節を迎えた。19日は青空が広がり、5月に入り芽吹いた葉越しに光が差し込み、辺りは黄緑色に包まれる。
約1・2キロの遊歩道入り口には若い樹木が育ち、奥に進むにつれ樹齢50~70年の大木が続く。耳を澄ませば、ウグイスやカエルの声が聞こえ、川のせせらぎも重なる。
「雨水をたっぷり蓄えるブナの原生林のおかげで水に困りません」と県自然保護指導員の吉井智昭さん(38)は胸を張る。これから日ごとに緑が深まっていく。