住友化学、愛媛工場に500億円投資
住友化学(東京)は19日、愛媛県新居浜市惣開町の愛媛工場内にある飼料添加物メチオニンの製造プラントに計500億円を投じ、2018年までに1系列を新設すると発表した。生産能力を年15万トン(16年見込み)から25万トンに増強する。同社の国内設備に対する投資額としては過去最大規模。
同社によると、メチオニンは人口増加や新興国の食肉消費増加を受けて、中国や東南アジアをはじめ世界的に需要が増えている。市場規模は計約110万トンに上り、今後も年6%の成長が見込まれる。同社は現在世界4位のシェア約15%を、20%に拡大することを目指す。
3月発表の中期経営計画(16~18年度)に盛り込んだ健康・農業関連事業部門に対する約1千億円の投資計画の一環。県企業立地課によると、1回の投資額としては過去20年間に県が誘致などに関与した企業立地で最も大きい。