砥部焼の後継者を育てる「砥部焼陶芸塾」の開講式が31日、愛媛県砥部町大南の砥部焼協同組合であり、入塾生3人がそれぞれの目標に向かって決意を新たにした。
塾は2002年に始まり、06年から町の委託を受けた組合が運営し、11回目。これまでに51人が卒業し、うち約30人が窯業に携わっているという。
式では、佐川秀紀町長が「将来砥部焼の後継者になるという気構えでがんばってほしい」と激励。講師代表で春秋窯=同町五本松=の工藤省治さん(81)は「技術は急速にうまくはならない。まず基本をみっちり勉強してほしい」と述べた。
3人は6月から約2年間、町内の窯元でろくろや絵付けなどの基本を学ぶ。