「やっぱりアジサイには雨がよく似合うね」。愛媛県西条市広岡の農業竹形静雄さん(74)と妻の美知子さん(68)が自宅の庭と隣接する畑計約10アールで栽培しているアジサイ約50品種1000株が見頃を迎え、市内外から訪れた人たちを楽しませている。
 竹形さん夫妻によると、美知子さんが10年余り前の母の日にアジサイの鉢植えを子どもからプレゼントされたのをきっかけに、庭で本格的に栽培を開始。鉢が次第に増えて庭がいっぱいになったため、2006年ごろに隣の水田を畑にし、アジサイ園を拡大した。今年は開花が約1週間早く、現在八~九分咲き。15日ごろまで楽しめそうだという。
 四国地方が梅雨入りした4日は、雨が時折ぱらつく中、地元住民らが「いろんな種類があるね」「きれい」などと談笑しながら水色や白、ピンクなどの愛らしいアジサイを観賞。竹形さん夫妻が庭の一角に設備をこしらえ、不定期で実施している接待のそうめん流しも楽しんだ。