愛媛県今治市教育委員会が市内の南日吉高堤遺跡(南日吉町1丁目)と八町1号遺跡(八町西3丁目)で行った2015年度発掘調査の速報展が、同市常盤町5丁目の市中央図書館で開かれており、出土した鎌倉時代の陶磁器片や柱穴などを紹介し、当時の様子を伝えている。9月25日まで。
 出土品の一部など約50点とパネルを展示。周辺で遺跡があまり見つかっていない南日吉高堤遺跡の初の調査では、今治平野産の土器片、兵庫県東播磨地域の須恵器片など約100点が出た。中国の青磁・白磁片や古代役所跡などに多い楠葉型瓦器わんも見つかり、国府や荘園などとの関係をうかがわせる。