無農薬・無化学肥料で挑戦 丹原高生が田植え
トンボと共存しながら米を作ろう―。「とんぼ米」と名付けた米の無農薬・無化学肥料栽培に挑戦している丹原高校(愛媛県西条市丹原町願連寺)農業クラブの生徒らが18日、西条市安用出作の水田で、泥にまみれながら田植えをした。
農業クラブの生徒は数年前から市内の湿地で、県レッドデータブック絶滅危惧Ⅰ類のハッチョウトンボの保護活動に参加。農薬などの影響でトンボが全般的に減っていると知り、とんぼ米を2015年から作っている。
今年から市内の就労支援事業所「あけぼの」に活動への協力を依頼。18日は生徒や事業所利用者のほか、市内外から訪れた親子ら計約50人が参加した。
生徒や子どもらは計約20アールの水田に、田植え定規を使いながら県から種もみを分けてもらった「媛育73号」の苗を植え付け。子どもたちは高校生に教わりながら田植えを体験したり、水生生物を捕まえたりして楽しんだ。昼食には昨年収穫したとんぼ米を使ったカレーが振る舞われた。
農業クラブ顧問の浅原政治教諭(40)によると、今年は苗にいもち病が発生したため、必要最小限の殺菌剤を使用するという。