愛媛県松山市は19日、同市萱町6丁目の市保健所・消防合同庁舎で、子どもや若者のまちづくり活動を支援する次世代育成事業補助金の審査会を開いた。小中学生や大学生らでつくる6グループが活動を発表し、全ての団体への補助を決めた。
 若い世代の自主的、自発的な活動を応援しまちづくりにも生かすため初めて開催。対象は市内の小学生―大学生らで構成する3人以上の団体で、市民や企業の寄付を活用し、世代に合わせ5万~15万円を上限に活動費などを補助する。
 松原泉のホタルを守る会▽チーム鴨川▽防災リーダークラブ▽東雲オレンジクラブ▽愛媛学生演劇祭実行委員会ORANGE▽えひめBBS学生連合―の6団体の応募があり、小学生―大学生6人の学生審査員の意見も参考に、市民活動推進委員会などが審査した。
 松山東雲女子大と松山東雲短大の学生でつくる東雲オレンジクラブは、認知症への理解を深めるため、サポーター養成講座や交流カフェを学祭で開くと提案した。地域のホタル保護や自主防災組織の活性化への取り組みの発表もあり、学生審査員らは熱心に質問していた。