憲法と政治の関係を学ぶ研究会が23日、愛媛県松山市文京町の松山大であり、杉田敦法政大教授(政治思想史)が「安全保障の正しい決定をする上で、軍事力行使を制限する9条がなければ権力に対抗できなくなる」と語った。
 松山大法学部が主催し、学生や教職員約30人が聴講した。
 杉田教授は「権力と、権力の暴走を抑制する立憲主義は対立する」と説明。96条の改憲手続きの発議条件を国会議員3分の2以上の賛成から過半数に緩和する意見に対し「改憲規定の変更は憲法を土台から作り直すのに等しく、限界がある」とした。