地元の歴史や文化を体感する「ふるさと宇和島学夏の陣 宇和島城合戦」が2日、愛媛県宇和島市丸之内の国史跡宇和島城などで始まり、市内の小学生が三つの修行を通し戦国時代の城や武士について学んだ。
 市教育委員会が郷土愛育成事業の一環として初めて実施。2、3の両日計4回行い、約60人が参加予定。2日午前の部には4~6年生16人が挑んだ。
 甲冑(かっちゅう)修行では、伊達五十七騎戦国武者行列で使う約20キロのよろいで着せ替え競争。扱い慣れないかぶとに悪戦苦闘しながら、市職員を武士役に見立て見本の絵を参考に着付けた。
 宇和島城を舞台にした合戦修行では、市職員と児童が水鉄砲で対決した。門から攻め入ろうとする市職員に「入ってくるな」と水を浴びせ、必死に応戦していた。児童らが攻撃側になると、段ボール製の甲冑を身にまとった大将役を盾で守りながら、協力して本丸を目指した。弓道の試射体験ができる武芸修行もあった。