市職員のワークライフバランス(仕事と生活の両立)などへの理解を深めようと、愛媛県新居浜市は2日、「イクボス宣言」をした。介護や子育てなど家庭の事情を抱えた職員らが働きやすい職場づくりや人材育成の推進を目指す。
 「イクボス」は、東京のNPO法人ファザーリング・ジャパンが提唱。部下のキャリアと人生を応援しつつ業務成果を出し、自らも仕事と私生活を楽しむことができる上司のことを指す。同法人によると全国で約50市町村が宣言しており、県内では初めて。
 2日は市の管理職約80人の研修会が同市一宮町1丁目の市消防庁舎であり、同法人の徳倉康之理事が、記念日や私生活を重視する若者の考え方、共働き家庭の増加などを解説。石川勝行市長は「職員の私生活と仕事の両立を応援し、市内の企業や団体へも積極的に働きかける」とイクボス宣言を読み上げ「男性職員の育児・介護休業取得率向上や残業削減を図りたい」と述べた。