船の事故や環境悪化につながる海のごみ問題への関心を深める学習会が4日、愛媛県松山市海岸通の国土交通省松山港湾・空港整備事務所などであり、市内の小学4~6年生約40人がごみの回収船を見学し、環境保護への意識を高めた。
 松山市が主催する「サマー!エコ キッズ スクール」の一環で同事務所が協力。児童はごみを除去しないと海が汚れ、流木がぶつかるなどして船の事故の原因になることを学習。海面清掃兼油回収船「いしづち」の役割を知り、普段からなるべくごみを出さないことや、見つけたら拾うことの大切さを確認した。
 続いていしづちに乗船し、船内のかごに集めたごみをクレーンを使って整理したり、かごに入りきらない流木をチェーンソーで切って収納したりする作業を見学。油を回収する装置や、海面の油を放水により拡散する「放水銃」、操舵室も見学し、カメラに収めるなどした。