2015年産キウイフルーツの愛媛県内収穫量は6820トン(前年比6%減)で、30年連続の日本一だったことが4日までに、農林水産省のまとめで分かった。
 しかし、収穫量が7000トンを下回ったのは11年産以来4年ぶり。県農産園芸課は「着果数が少なかったことに加え、生育期の日照不足により果実の肥大が抑制された」と原因を分析している。14年に国内で初めて「Psa3系統」の感染が確認されたキウイフルーツかいよう病では、一部の園地では全伐採などの対応がとられたが、収穫量全体への影響はほぼなかったとみられる。
 全国の15年産収穫量は2万7800トンで、前年より12%減った。愛媛のシェアは2ポイント上昇し25%。2位は福岡県の16%(4350トン)、3位は和歌山県の13%(3740トン)だった。上位3県で全国の約5割を占める。