伊方3号機再稼働12日午前9時ごろ 四電発表
四国電力は10日、作業工程が順調に進めば伊方原発3号機(愛媛県伊方町、89万キロワット)の原子炉を12日午前9時ごろに起動し、再稼働させると発表した。当初7月下旬を目指していたが、7月17日に発生した1次冷却水ポンプのトラブルなどによりずれ込んでいた。
起動作業は、原子炉の核分裂反応を抑える制御棒を引き抜いて開始。13日には核分裂反応が安定して持続する臨界に達した後、蒸気タービンを起動させ、発電機と送電系統をつないで15日には発送電が始まる見通しだ。9月上旬に国の原子力規制委員会による最終的な検査を受け営業運転を再開するとしている。
伊方3号機は使用済み核燃料を再処理し取り出したプルトニウムとウランの混合酸化物(MOX)燃料を使用するプルサーマル発電を前提としている。
伊方3号機は、東京電力福島第1原発事故後の2011年4月から定期検査のため運転を停止。12年1月には全3基が停止しており伊方原発で原子炉が起動した状態になるのは約4年7カ月ぶり、3号機は約5年4カ月ぶりとなる。