子どもたちに裁判員制度や裁判所を身近に感じてもらおうと、「裁判員裁判体験ツアー」が10日、松山地裁であり、愛媛県内の小学5、6年生28人が模擬裁判の体験や裁判官への質問を通して、司法制度に触れた。
 児童は地裁の藤田圭祐裁判官から裁判所の仕組みや役割について説明を受けた後、松山市内の電器店で携帯ゲーム機が盗まれた窃盗容疑事件を想定した模擬裁判員裁判に参加した。裁判官、裁判員、検察官、弁護人に分かれ、起訴内容を否認した被告人役の地裁職員に質問するなどし、審理を進めた。
 子どもたちは、有罪か無罪かや、量刑について話し合う評議も体験し、「被告人は重要なことをほとんど覚えておらず、信用できない」「刑は軽くてもいいんじゃないか」などと意見を出し、判決を考えた。