廃線の枕木、創作刺激 西予で工作教室
1985年に廃線となった愛媛県の旧国鉄内子線(五郎-内子、10.3キロ)の枕木を活用した工作教室が3日、西予市宇和町神領の宇和児童館であった。幼児や小学生ら約20人が、かつて走っていた鉄道に思いをはせつつ、作業を楽しんだ。
使用した枕木は30年以上放置されていたもの。所有する内子町の許可を得て、鉄道ファン約15人でつくる旧内子線廃線研究所が「ぼろぼろの枕木の方が自由な発想が出るのでは」と子どもたちのために西予市内外の3児童館に運んでいた。
教室では、児童館の職員から「枕木は汽車が走る線路の下に敷いていたもの」と説明を受け、子どもたちは早速工作に挑戦。背丈ほどある大きな古木に木の枝やドングリなどを取り付け、協力して怪獣やウサギなど思い思いの作品に仕上げた。