子どもたちに親しまれているジャポニカ学習帳にこのほど、愛媛県愛南町が進めるぎょしょく教育などをテーマにした「地域発見シリーズ 愛南町」が誕生した。学習帳を手掛けるショウワノート(富山県高岡市)によると、地域版の作製は初めて。非売品で、町は今後、ぎょしょく出前授業を受けた町内外の小学4~6年生に配布する。
 ジャポニカ学習帳は1970年に製造・販売が始まり、累計販売冊数は約13億冊。愛南町版は、町側が地域の魅力を広くPRできないかと2月にショウワノートに提案し、同社が「愛南町のぎょしょく教育が、子どもらの学びを支える学習帳と親和性が高く、すてきなテーマ」と応じた。イラストや写真をふんだんに使い町の水産業について分かりやすく学べるよう工夫されている。
 表紙を飾るのは町特産物の一つ養殖マダイのイラスト。ノートの最初と最後のそれぞれ5ページで「食」や「触」など七つの「しょく」をテーマにした町のぎょしょく教育の特徴や「真珠母貝生産量全国1位」などのデータ、特産の水産物をモチーフにしたキャラクター「愛南ぎょレンジャー」を紹介している。