キンモクセイ、秋の香り 西条 王至森寺に「黄色い雪」
西条市飯岡の王至森寺(おしもりじ)で、国の天然記念物に指定されているキンモクセイ(高さ約16メートル)が満開を迎えた。30日は雨に打たれた花びらが、黄色い雪のように舞い落ちていた。
かつては周囲2キロまで甘い香りを漂わせていたという同寺のキンモクセイ。樹齢千年を超え、濃かった花の色も今では薄い黄色になった。今年は数日前から鈴なりに小さい花が咲き始めた。
キンモクセイの香りがすると西条まつりが近くなってきたと感じる市民も多い。30日は近くの飯岡保育園の園児らが花を拾ったり、顔を近づけて香りを楽しんだりしていた。越智陽菜乃ちゃん(5)と岡田桃愛彩ちゃん(4)は「お花がお星さまの形できれい。いい匂いがする。お祭りがやってきてる」と楽しそうだった。