消防団員を確保するため県消防協会は8日、キャラバン隊を結成し愛媛県松山市をパレードした。来年3月末まで東中南予の3支部が、イベントや事業所への働き掛けを通じ、消防団への加入や活動への理解を呼び掛ける。
 協会によると、県内の団員は2万368人(4月時点)で、10年前に比べ800人以上減少。少子高齢化や会社員世帯の比率増加が影響している。女性や学生を含む新たな担い手開拓が課題で、2015年からキャラバンを実施している。
 同市大手町2丁目のJR松山駅前広場での出発式には20市町の団長ら約80人が参加。県消防防災安全課の永井孝課長は「南海トラフ巨大地震などに立ち向かうには皆さんの力が必要。地域が消防団を応援する機運醸成が喫緊の課題だ」と述べた。
 西条、松山、大洲の3市の団長が団員の加入促進や地域防災力強化などに取り組むと表明。一行は「みんなのえひめをみんなで守ろう」などと書かれたのぼりを手に城山公園まで歩いてPRした。