松山市がHPにオープンデータ 統計や航空写真553件
行政の保有する情報をビジネスや研究に活用してもらおうと愛媛県松山市は12日、オープンデータ553件を市ホームページ(HP)に掲載した。統計や各種調査のほか地元出身の正岡子規の俳句約2万5000句、航空写真も含まれ、市は「企業や市民に広く利用していただき、新サービス創出など地域活性化につながれば」と期待している。
オープンデータは、公共データなどをコンピューターで利用しやすい形にし、ルールの範囲で活用できるよう公開すること。国が行政の透明性向上や効率化、経済の活性化などを目的に推進している。
松山市では市政情報や子育て・教育、公共施設の位置情報など10項目に分類した。画像データは137点で道後温泉や松山城などの観光施設も含まれる。公開内容は順次拡充する方針。個別に公開済みの情報もあるが、一覧できることで検索しやすくファイルの種類も整理。原則として出典を表示すれば商用を含め利用、編集、転載が可能としている。利用規約も市HPに掲載している。
市によると県内では県が約5000件を掲載し、新居浜、今治の両市と内子町も公開。市町では松山市のファイル数が最多となる。