愛媛県四国中央市が建設する市民文化ホールの工事安全祈願祭が18日、同市妻鳥町の建設予定地であった。工期は2019年5月末までで、19年度中にもオープン予定。本体総事業費は約55億円を見込む。
 市によると、予定地は松山自動車道三島川之江インターチェンジ付近で、敷地は2万1565平方メートル。ホールは鉄骨3階建てで、延べ床面積は6044平方メートル。主要産業である紙をコンセプトに、紙の折り目を連想させるデザインを大ホール(1007席)の壁面に取り入れる。
 祈願祭では、市や施工関係者ら約100人が工事の安全を願った。続く起工式で、篠原実市長は「本市の文化行政の拠点となるホール。安全に配慮して立派な施工をお願いする」とあいさつした。
 ホールは市民会館三島会館(13年3月閉館)と川之江会館を統合して建設。川之江会館はホール開館後に解体する。ホール建設の入札では中止や不調が3度あり、市は規模を縮小した現設計をまとめた。