南予特産の真珠や美しい風景などを生かし専門学校の学生が企画、運営した結婚式が23日、愛媛県宇和島市津島町近家の南楽園で執り行われ、関係者約60人が夫婦の門出を祝った。
 河原パティシエ・医療・観光専門学校(松山市湊町3丁目)が主催し「えひめいやしの南予博2016」の関連イベントとして実施した。
 式を挙げたのは松山市山越4丁目の森惇紀さん(23)、未来さん(19)夫妻。長女心桜ちゃん(1)を授かり、婚姻届のみ出していた。夫妻が挙式をしていないことを未来さんの友人である同校2年の谷本茉由さん(19)が知り結婚式をするきっかけとなった。
 神前人前式の結婚式は緑が映える芝生広場で実施。小雨が降る中、森さん家族は小指に赤いひもを結ぶ結いひもの儀などを行い、固い絆を両家関係者らの前で誓った。
 管理棟であったお披露目会では、未来さんが宇和島産の真珠で制作されたティアラやネックレス(約500万円相当)を身に着けて登場。同校学生が手作りし、宇和島産のブラッドオレンジを使ったウエディングケーキに夫婦そろって入刀。夫婦は心桜ちゃんと記念撮影するなど、温かい雰囲気に包まれた。
 惇紀さんは「あらためて頑張ろうと思った」と気を引き締め、未来さんは「きれいな場所で真珠を着けることができて幸せ」とにっこり。谷本さんは「下見で和装が似合うきれいな場所だと思った。心を込めて準備したので、3人にはこれからも幸せになってほしい」と話した。