愛媛県立とべ動物園(砥部町上原町)に15日、広島県の福山市立動物園からキリンの「杏子(あんず)」(雌・1歳4カ月)が搬入された。とべ動物園は「まずは元気に大きくなって」と新たな仲間を歓迎した。
 杏子は木のおりに入って福山市立動物園を出発し、陸路で約2時間45分かけて到着。両園の職員ら約15人でキリン舎に収容した。
 とべ動物園で飼育を担当する田村昌吾さん(54)によると、背の高さ約3メートル。物おじしない性格で、非常に元気という。田村さんは「無事搬入できてほっとしている。国内のキリンの数は減少しており、一日も早く新しい子どもの繁殖につなげたい」と語った。
 園のキリンは雄2頭、雌1頭となった。杏子の様子が落ち着いてから一般公開する予定。
 園は2013年、杏子の母親「柑麟(かりん)」をブリーディングローン(繁殖のための無償貸借)で福山市立動物園に貸し出しており、柑麟の雌の子どもはとべ動物園に帰属する契約となっていた。