農山漁村の抱える課題の解決を通じ地域や国際社会で活躍できる人材を養成しようと、愛媛、香川、高知の3大学とインドネシアの3大学が共同で取り組むプログラムの成果報告シンポジウムが27日、松山市文京町の愛媛大であった。関係者約80人が学生らの活動発表などに耳を傾けた。
 6大学は農学を中心とした共同研究や学生の交流、人材育成のための「SUIJIコンソーシアム」を2011年に設立。12年度から両国の学生が一定期間ともに農山漁村に滞在し、地域の課題に取り組むプログラムを実践し、約500人が参加した。
 学生らは香川県小豆島や宇和島市蔣淵、インドネシアの農村など各地域での体験を通して得た気付きや学びを報告。伝統文化の継承や観光地としての発展など向き合った課題を挙げ、「地域のために意欲的に働く人との出会いで留学に踏み切る意志が湧いた」「培った自信が次の挑戦につながる」などと思いを語った。