障害者アートの国内最大規模の公募展「みんな北斎」がこのほど開かれ、自閉症の版画家石村嘉成さん(22)=愛媛県新居浜市=が日々の創作活動を記録した作品「日記帳」が準大賞に選ばれた。
東京都墨田区の「すみだ北斎美術館」が昨年11月下旬の開館を記念して公募した。全国から1514点の応募があり、審査員のデザイナーら5人が入選101点を選んだ。
石村さんは欠かさず付けている日記帳12冊を応募。毎日B5判ノートを見開きで使い、色鉛筆で動物や昆虫の躍動感あふれるイラストを、日々の創作の進行とともに2~3時間かけて詳細に描き残している。版画やアクリル画の作品を生み出す際の「ネタ帳」にもなっているという。