愛媛県今治市の大三島と伯方島の農家や猟友会員らでつくる「しまなみイノシシ活用隊」のイノシシ肉が、全国17府県29産地が参加した「第1回日本猪(いのしし)祭り」で日本一に輝いた。渡辺秀典隊長(40)は「肉自体の味と処理技術が評価され、今後の弾みになる」と喜んでいる。
 猪祭りは20日に岐阜県郡上市で、地元猟師らで構成する実行委員会が開いた。各地で処理したもも肉を同じ厚さで焼き、塩こしょうだけで味付け。産地を伏せ、来場者らが最もおいしいものに投票する方法で行われた。
 活用隊のイノシシ肉は、4、5産地ずつ6グループに分けられた中で1位のみが通過する予選を突破。料理人や猟師ら10人が選ぶ決勝でも支持を集め、見事グランプリを獲得した。