湧き水をすくって祈願する愛媛県新居浜市の冬の風物詩「お水取り」が7日早朝、同市若水町2丁目の市指定史跡つづら淵であった。地元住民ら約70人が参加し、無病息災などを祈った。
 つづら淵には神竜がすむと伝わり、古くから一宮神社(同市一宮町1丁目)が新年行事の一つとしてお水取りを実施。都市化によって淵の環境が悪化し、行事が途絶えた時期もあったが、住民らが整備して1976年に復活させた。
 薄暗い午前6時、ちょうちんで照らされた淵周辺に、法被姿の住民が続々と集まった。神事の後、今年12~84歳を迎える年男・年女計6人が順番にほこらの前に出て、あふれ出る水を手に持ったひしゃくで3回ずつすくって、かめに注いだ。