笑う門には福来たる―。愛媛県西条市丹原町鞍瀬の磐根神社で1日、大声で笑って新年を迎える恒例行事「初笑い」があり、地元住民や帰省中の親子ら約60人の明るい笑い声が小雪の舞う境内に響いた。
 地元住民によると、初笑いが始まったのは終戦後の1947年。旧桜樹村職員の安藤芳光さん(故人)が暗い世相を吹き飛ばそうと思い付き、徐々に消防団や青年団などに輪が広がった。63年からは鞍瀬地区全体でまとまって実施している。
 参加者は歳旦祭の神事の後、2代目指揮者を務める着物姿の渡辺昭美さん(74)の音頭に合わせ、腹の底から息の続く限り「わーっはっはっはっは」と3回大笑い。初笑いで景気づけした。