季節ごとに長距離を移動するチョウ「アサギマダラ」が11日、愛媛県宇和島市高串の高光小学校に飛来し、児童がマーキングに挑戦した。
 アサギマダラは半透明な青緑色の模様が特徴で、羽を広げると約10センチになる。春に台湾や南西諸島から北上して日本列島を縦断し、秋ごろに南下する。
 同校では自然を大切にする心を養ってもらおうと、2015年度から理科の授業の一環でマーキングを実施。3月に今の6年生が株分けしたアサギマダラの好物フジバカマを校内で育て、飛んで来るのを待っていた。
 11日に今年初めて飛来を確認。休憩時間に2匹捕獲した後、6年生16人を代表した児童が印を付けた。羽を傷めないよう注意しながら油性ペンで日付や「ウワジマ」などの文字を慎重に記入し再び空に放った。
 男子児童(12)は「捕まえるのは意外と簡単だった。近くで見てもきれい」とうれしそう。女子児童(11)は「傷つけないように気を付けながら書くのが難しかった」と話した。