「フィットネスコンテスト」チーム結成・鬼北 体鍛えて鬼の筋肉
「美しい体づくりで、地元を盛り上げたい」。愛媛県鬼北町に今春、筋肉や体のラインの美しさを競う「フィットネスコンテスト」専門のチームが誕生した。その名も「TEAM 鬼 style」。全国規模の大会で好成績を残しふるさとをPRしようと、日々トレーニングに励んでいる。
発足を呼び掛けたのは「THE GYM!フィットネスジム アスリート」=同町近永=の松尾浩充会長(49)。「同様の大会にチームで参加することは全国的に珍しい。地元活性化に貢献できるのでは」と考え、会員18人で結成した。名前は「鬼北の鬼」という意味に加え、背中の筋肉は鍛えれば鍛えるほど鬼のような見た目になる、といわれることから命名した。
9月、広島市で開催されたアマチュア団体主催の西日本大会に挑戦。ビーチで目を引く男性の格好良さを競う「フィジーク部門」にリーダーの宮崎将大さん(23)=近永、髪形なども含めた女性の美しさを競う「ビキニ部門」に水野真美子さん(22)=国遠、女性らしい筋肉美を競う「フィギュア部門」に伊賀三由紀さん(27)=高知県四万十町=が出場した。
宮崎さんは6位入賞、水野さんは優勝、伊賀さんも準優勝と見事な成績を収めた。昨夏、競技を始めたばかりの水野さんは「人生で物事に真剣に取り組んだ経験がなく、やってみようと思った」。大会3カ月前に66キロあった体重を52キロまで落とし切り「見事なボディーライン」(松尾会長)をつくり上げた。「日々結果が見えるのが競技の魅力。努力が認められてうれしかった」。11月の世界大会へ調整に励む。
準優勝の伊賀さんも昨夏から競技開始。「細かなメニュー制限がある1日8回の食事が大変だが、みるみる体が変わっていくのは快感」と笑う。「来年は優勝して世界一を目指す」と汗を流す。
宮崎さんは「食事制限や週4回ほどのトレーニングは、これまでもあまり苦ではなかったが、チームをつくり声を掛け合うことで、競技が楽しくなった」と効果を実感。今後は「全国に名前を広めたい」と闘志を燃やしている。