今治タオルの中国での商標登録問題で、愛媛県今治市と四国タオル工業組合(同市)は15日、世界知的所有権機関(WIPO)経由で中国商標局に商標「今治タオル」の登録を再出願したと発表した。
 中国市場開拓に向け組合は2009年12月、「今治タオル」の商標登録を出願したが、中国商標局は10年11月、中国企業が組合より先に出願した商標「今治」と似ているとして拒否。市と組合の請求を受け、商標局は今年4月、3件出願された「今治」のうち、タオル類の1件で登録を認めない裁定を下した。再出願は「今治タオル」の保護が目的で、決定まで1年ほどかかる見通し。
 組合の木村忠司専務理事は「組合員の販路開拓がしやすくなるよう、出願を認めてほしい」と話している。