「立川神楽」舞軽快 内子・三島神社保存会員奉納
愛媛県内子町無形民俗文化財「立川神楽」の奉納が5日、発祥の地である同町川中の三島神社であった。春の恒例行事で、今年も文化継承へ地道な努力を続ける保存会員10人が山あいに軽快な舞を運んだ。
1802年、神社が不慮の火災にあい、防火の願いを込め奉納した舞が神楽の始まりとされる。保存会は近隣の町内外で活発に活動しており、今年の2~4月には、計約25カ所で舞うという。発祥の三島神社での「春神楽」は特別で、高本久人保存会長(56)は「ここだけは会員全員そろって舞うことにしています」と語る。
昼すぎ、小刻みな太鼓の音が山里にこだますると、住民や写真愛好家が次々と神社へ。盆を落とさないように舞う「盆の舞」などが披露されると笑い声や拍手が拝殿を覆った。